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※ガイドブック(解説書)は動画視聴可能になるとダウンロードできます
DOIT!シリーズ
※取材時の情報
どこの本屋にも置かれるような「ベストセラー本」は一切置かない。それが「ヴィレッジヴァンガード」のポリシーだ。普通の売れ筋商品を並べているだけは差別化にならない、本当に面白い店はできないと、独自の品ぞろえで顧客を魅了し続けている。「ヴィレッジヴァンガード」の店内には、本やCD、雑貨がおもちゃ箱をひっくり返したように雑然と並び、一般的な書店にはない独特の雰囲気を醸し出す。ジャンルを超えた本と本の組み合わせ、本と雑貨の組み合わせ。その組み合わせ次第では、消費者に新しい価値を提供でき、本はまだまだ売れるというのが、代表の菊地さんの考え方。お客様の心を擽るPOPづくり、アルバイトに任せる店舗運営など、既成概念を打破する「ヴィレッジヴァンガード」の経営を40分のドキュメンタリー映像で紹介する。
新刊やベストセラーを前面に置き、棚には規定通りの区分けで本が並ぶ。多くの書店はどこも似たような店づくりだ。確かに消費者にとってはわかりやすいかもしれないが、その反面、新刊や売れ筋に偏重した「総花的な品揃え」が書店の個性をなくしている。そんな業界常識に挑戦を続け成長してきたのが「ヴィレッジヴァンガード」だ。その特徴は何と言っても品揃えと売り方。倉庫を改装した広々とした店舗には、本や雑誌、CD、衣料、輸入菓子、自転車と極めて多種多様な商品が壁面を埋め尽くす。しかし、その棚には本屋なら必ず置くようなベストセラーや新刊の類はひとつもない。その反面、あるジャンルに関する本は、大型書店もかなわないほど豊富に並び、本の横には様々な雑貨や玩具が並ぶ。本と雑貨、そして独自のPOPの組み合わせで独特の「物語(ストーリー)」生み出し消費者の心を訴求しようというのがこの店の戦略だ。
「世間で売れているから」ではなく、雑貨も本も「自分たちが面白いと感じたものだけ」を売るというのがこの店のスタンス。例え旧刊であってもスタッフが面白いと思えば、その人の判断で出版社に発注する。そして本とその内容に関連した雑貨と組み合わせた売り場づくりで、独自の世界観を作り出していくのだ。そんな積極的な売り場提案で他店では動かない本もヒット商品になることもある。さらに雑貨の売上が書店の粗利益を押し上げ、新刊に頼らなくても業績を上げていけるのだ。また、どの店のスタッフも、過去はこの店の常連客だったというスタッフばかり。そんなスタッフが主体的に店づくりに関わるからまた「色」が濃くなっていく。POPのコピーもすべて自分流。本好きの人がつくる、本好きの人のための店なのだ。「売る人の人間性を色濃く出してこそ売場が面白くなる」というのが代表の菊地さんの信念。「ヴィレッジヴァンガード」には独特の魅力があふれている。
※解説書「DOIT!ガイドブック」1冊付き
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