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DOIT!シリーズ
※取材時の情報
年商7.8億円、ワインを月間3?4万本も販売するという「ヴィノスやまざき」は、激安の量販店の価格戦略に打ち勝つ地域型酒販店として注目を集める店。「ヴィノスやまざき」が躍進を果たしたひとつの転機が商品の差別化だ。その中心となったのが社長の娘、二代目の裕子さんだ。まったくの未経験であったが自ら海外に出向きワインの蔵元と交渉。海外のワインを直輸入し販売するようになる。しかし、どんな良い商品でも簡単に売れる訳はない。待っているだけではだめだと、何度も試飲会を開いては、ワインの魅力を知らない消費者に対して、商品にまつわる物語やワインの飲み方や楽しみ方を地道に伝えた。決して楽な道ではなかったが、そんなお店の姿勢に共感したお客様が次第に増え、地域の普通の酒販店だった店が次第にワイン専門店として成長していった。二代目女性経営者が切り開いた新しい時代の専門店経営を40分、2部構成のドキュメンタリーで紹介する。
JR静岡駅から少し離れたビジネス街に立地する「ヴィノスやまざき」は、倉庫を含め18坪という店舗ながら全国に7000人以上のファンを持つ酒販店。今から10年ほど前、他店との差別化を図るため、地元の蔵元から地酒を仕入れ販売しだしたやまざきだが、その後大きな成長を遂げたのは、娘である祐子さんが店を手伝い始めてから。男の世界でもある日本酒とは一線を画し、当時まだ未成熟だったワイン市場にひとりチャレンジ。失敗も繰り返しながら、「売り手の都合ではなく消費者の立場で売る」ことの大切さを痛感する。その発想転換が、その後の成長への引き金となった。
ヴィノスやまざきのワイン販売量は年間45万本。1小売店としては驚異的な数字だ。この急成長の転機となったのは、量販店にはできないことをやろうという決意だった。ワインセミナーを催しては楽しみ方を提案し、試飲を薦める。顧客の意見に耳を傾け、地道にファンを増やしていくことを続けた。そうした下地を作り上げたやまざきは、ついにワインの直輸入をスタート。フランスの小さな蔵元を歩きまわり、例え無名でも自分で試飲した確かなワインだけを日本に紹介する。この姿勢が支持され、売上は急速に拡大していった。この小さな店の果敢な挑戦を通して、これからの専門店の役割、戦略を考える。
※解説書「DOIT!ガイドブック」1冊付き
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