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DOIT!シリーズ
※取材時の情報
婦人服の製造販売業「クレヨン」は、その独自の商品づくりや販売で全国にファンを増やしている企業だ。架空の女性「ロイス・クレヨン」をイメージし、その人物が着る服を作るという方法の商品づくりは、独自の世界観を生み、それが多くのファンを引き付ける魅力になっている。しかし、いくら良い商品ができたとしても、それを売り切る力がなければ企業は成り立たない。クレヨンは自社の販売店で、自社商品を正価で販売することを信条とし、バーゲンは一切しない。値引きなし、在庫ゼロといった、従来の業界の常識をくつがえす革新的経営を可能にしているものは何なのか。「クレヨン」の商品づくりから販売の最前線までを45分のドキュメンタリーで紹介する。
仮想の顧客を想定して、その生活や趣味、家族構成までをリアルに描き、その顧客に沿った商品を作っていくことで、独自の世界観が生まれてくる。そんなストーリー(物語)に基づく商品づくりを行っているのが、大阪のアパレルメーカー「クレヨン」だ。似たような商品が次々と生まれては消えていく婦人服業界で、独自のポジションを築き、ファンを生み続けるこの企業の経営を通して、これからの時代のものづくり、販売のあり方を考える。
クレヨンは、婦人服の企画・生産・販売を一貫して行うSPA企業。全国70ヶ所に展開するショップはすべて直営で、自社商品のみを扱っている。注目すべきは、値引きやバーゲンは一切しないという方針のもとに実現したプロパー消費率98%、粗利益率50%以上という驚異の数字。少量生産に徹し、追加生産は行わないといった独自の戦略が、商品の希少性や商品に対する憧れを創出し、これらの数字の実現へと結びつけている。
またクレヨンでは、23歳のバイオリン奏者、ロイス・クレヨンなる人物をイメージし、ロイスに着せたい服、着たいであろう服をデザインして製造・販売するストーリー・マーケティングを導入。これにより、他社との差別化、スタッフ間のブランドイメージや価値観の共有化、経営理念の浸透が可能となり、さらなる躍進の原動力となっている。
コンセプトの明確化と大胆とも言える経営手法で発展を続けるクレヨンに、独自性を貫くことの意味、革新の発想を学ぶ。
※解説書「DOIT!ガイドブック」1冊付き
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