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DOIT!シリーズ
ヨリタ歯科クリニックは、大阪の下町である東大阪市の商業地と住宅地が混在した地域にあり、半径1km圏内に30以上の歯科医院が集まる激戦区に立地している。そのような環境でありながら、一般的な歯科医院の約10倍にあたる「1日約200名」の患者様が訪れるクリニックだ。
歯科医師や歯科衛生士だけでなく、保育士、管理栄養士など多様な専門スタッフが在籍し、職種の垣根を超えたチーム医療を実践している。
かつては院長が一人で切り盛りし、スタッフへ指示命令を下すトップダウン型の組織だった。患者数は多かったものの、院長自身がやりがいを見失いかけたこと、そして多忙のあまり実母の死に目に会えなかったことを機に、医院のあり方を根本から見直し、「感動・感謝・ワクワク楽しい」を軸とした医院づくりへと転換した。現在、激戦区において多くの患者様から選ばれ続けている背景には、ヨリタ歯科クリニックならではの特徴がある。
ヨリタ歯科クリニックが掲げる「感動・感謝・ワクワク楽しい」というコンセプトは、患者様だけに向けられたものではない。共に働くスタッフ一人ひとりが、いきいきと自分らしく力を発揮できる医院であることも、同院が大切にしてきた姿である。
かつてのヨリタ歯科クリニックは、院長が細かく指示を出し、スタッフがその通りに動くトップダウン型の組織だった。しかし寄田院長は、医院を院長一人で動かすのではなく、スタッフ一人ひとりが自分の役割を理解し、主体的に考え、行動できる場へと変えていった。受付を「スマイルクリエイター」、清掃や滅菌を担うスタッフを「スマイルサポーター」と名づけたことも、その象徴である。仕事に名前を与え、意味を明確にすることで、どの職種も医院の価値をつくる大切な存在として位置づけている。
その土台にあるのが、理念の共有である。新人研修では、院長の思いや医院の考え方を綴った「ドリーム通信」を読み込み、感想を共有する時間を設けている。単に業務や技術を覚えるだけでなく、「何のために働くのか」「この医院は何を目指しているのか」を理解することが、主体的に行動するための出発点となっている。
一人ひとりの意見を大切にし、役職に関係なく意見を言い合える関係性を育むことで、スタッフが安心して考え、提案し、挑戦できる風土がつくられている。こうした風土があるからこそ、スタッフの発案による新たな取り組みも生まれている。
なぜヨリタ歯科クリニックのスタッフは、指示を待つのではなく、自ら考え、行動できるのか。
後編では、一人ひとりの主体性と働きがいを引き出す、同院ならではの人づくり・組織づくりに迫る。
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